「FA宣言」の問題点を球界OBが指摘 新たに提案した「現役ドラフトよりもいい」と話す”新FA制度”とは? | ニコニコニュース



 日本ハム近藤健介外野手西武森友哉捕手、オリックス伏見寅威捕手、DeNA嶺井博希捕手がFA宣言をした選手がいた中で、阪神西勇輝投手や西川龍馬外野手など、移籍が噂されながらも、残留を決断する選手も多かった今オフの国内FA市場。近年、FA移籍が少ない理由について、千葉ロッテマリーンズ日本代表の正捕手として活躍した元プロ野球選手里崎智也氏が自身のYouTubeチャンネルで語った。

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 里崎氏は日本プロ野球のFA移籍が少ない要因について「自分自身でFA宣言をしないといけないのがハードルになっている」と、制度上の問題点を指摘した。NPBの場合、FA権を取得した選手が「FA宣言」をしなければ、他球団と自由に交渉することはできない。里崎氏は「球団が宣言残留を容認していても、1度FA宣言をしただけで、裏切り者という見方をされてしまう。だからハードルが高くて、FA宣言をしない選手が多い」と話した。

 また、「アメリカと違って人的補償だったり金銭での補償があったりするから、自分がAランク、Bランクの選手だったら、自分を獲ってくれるのかなと疑心暗鬼になってしまう。森(友哉)みたいな選手だったら、話は違うけどね」と里崎氏は、話した。

 FA市場を活性化するためにはどうすればいいのか。里崎氏は、「現役ドラフトは選手の飼い殺しを防ぐためと言うが、それよりFA自動化の方がいい」と提案した。MLBでは、FA権を取得した選手は、自動的にFAとなり、30球団と自由に入団交渉をすることができる。里崎氏は、MLBと同じ様なFA制度を導入するべきと、見解を語った。

「2軍の飼い殺しもそうだし、他のチームだったらレギュラーなのにという1軍のベンチの中での飼い殺しもある。自動FAだったら、移籍が活発化して活躍の場が広がる可能性が高い。現役ドラフトよりも、選手会はもっとそれを推進したほうがいい」と意見を述べた。

 日本のFA制度が見直される時期は、果たしてくるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「FA宣言」の問題点を球界OBが指摘 新たに提案した「現役ドラフトよりもいい」と話す”新FA制度”とは?


(出典 news.nicovideo.jp)